株式会社学究社 社会貢献活動 地球温暖化



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社会貢献活動

地球温暖化

第10回

地球規模の気温の変化の原因は二酸化炭素ではないと考えられるわけであるが、それでは真の原因は何であるかが問題となる。気候の変動の長期的な(当然人類の産業活動以前である)要因として、地球の公転の周期的な変動(ミランコビッチ・サイクル)と大陸の移動(プレートテクトニクス)が考えられる。

(図16)地球の運動におけるミランコビッチ・サイクル。次の3種類の変動からなる。[13]

  1. 10万年サイクルで公転軌道の離心率(円に近いか歪んだ楕円かを決める数値)が変化する。つまり、およそ10万年ごとに公転軌道がほぼ円形に近い軌道を描くか、細長い楕円軌道を描くかの変化が生じる。現在は楕円軌道を描いている。
  2. 4万年サイクルで地軸の傾きが変化する。地軸の傾きが大きいほど、年間の気温変動が大きくなる。この場合冬がより寒くなることにより、極地の氷原が発達するため太陽光の反射率(アルベド)が増大するため、地球表面が吸収する熱量が減少し、年間平均気温は低下することになる。
  3. 2万年サイクルで夏至・冬至と公転軌道上の遠日点との位置関係が変化する。現在は南極の冬に地球が太陽から遠ざかるため、南極の冬が非常に寒く、この結果南極の氷原が発達し、そのため南極の氷河が発達し、これによる太陽光の反射率(アルベド)が大きくなり、地球の温度が比較的低く抑えられている。

また大陸移動の影響であるが、新生代に入り南極大陸がオーストリア大陸から分離し、南極に孤立した巨大な陸塊が存在することになった。このため、南極周辺を周回する強い海流(周極流)が発生、周囲との海水の交換がごくわずかになっている。この結果南極大陸を取り巻く海水温度が非常に低くなっており、南極の気温は低く抑えられ、巨大な氷河が発達することになった。この氷河のために太陽光の反射率が大きくなり、現在の気温が低く抑えられる原因となっている。

一方、100年程度の短期的変動に関しては、太陽の活動の変動がその原因であると考えられる。その根拠を以下に示す

(図17)過去300年間の太陽の活動の変動を示す。横軸は西暦年、縦軸は黒点数。[14]

太陽の活動は黒点の多いときは活発、少ないときは不活発であり、11年周期で繰り返され、さらに5個分の55年周期の大周期で変動している。過去100年気温が上昇基調にあるが、上図において過去100年間太陽の活動が上昇基調にあることに注意されたい。地球の気温の上昇が太陽の活発化を促す可能性はまず考えられないので、昨今の気温上昇は太陽活動が活発になっていることが原因となっている可能性を示唆している。

第9回

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【参考文献・資料】

[13] 根本順吉著 中公新書『超異常気象』(中央公論社, 1994)

[14] 薬師院仁志著『地球温暖化論への挑戦』p.224, (八千代出版, 2002)