
地球温暖化
第8回
近年の北半球低緯度地帯における大気中二酸化炭素濃度の測定結果を(図12,図13)に示す。
(図12,図13)1992年の前後約10年間の大気中の二酸化炭素濃度(図12は日本、図13はハワイ)。
横軸は時間、縦軸は大気中二酸化炭素濃度である。
1年周期で二酸化炭素濃度が変動しているのは、季節により光合成が盛んな時期と衰える時期が繰り返されるためである。また季節変動を繰り返しながらも、年々大気中の二酸化炭素濃度が増大していること自体は事実であることが分かる。
注目すべきは1992年である。1992年にピナツボ火山が噴火し、大量の二酸化炭素など温室効果ガスが放出されたにもかかわらず、空気中の二酸化炭素濃度が横ばいになった(濃度増加が停止した)ことに注意されたい。無論、この間に産業活動による二酸化炭素放出がおさまっていたわけではない。これは火山灰により太陽光が遮蔽され、地球全体の気温が低下、その結果ヘンリーの法則により、海水の二酸化炭素吸収量が増大し、空気中の二酸化炭素濃度が減少したと考えられる。このことは、空気中に放出された二酸化炭素は海水にかなりの程度吸収されうること、また気温が大気中の二酸化炭素濃度に影響されるのではなく、大気中の二酸化炭素濃度が気温に影響されるのだと考えられる。
以上から昨今喧伝されているが如く、大気中の二酸化炭素の増大により気温が上昇するのではなく、気温の上昇によりその結果として大気中の二酸化炭素が増大するのであること、即ち原因と結果とが取り違えられていることが示された。
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