メッセージ

GAKKYUSHA EURO 社長 山本雅紀 1991年入社

Q 入社のきっかけを教えてください。

1986年、苦学生(?)だった大学3年生の春、バイクで交通事故に遭い、それまでやっていたレストランでのアルバイトができなくなりました。全快後しばらくしてから、大学の先輩に「お前、中学生に数学は教えられるか?」と聞かれ「大丈夫だと思いますよ」。それがきっかけで羽村校に時間講師としてお世話になりました。元々は教職を目指していましたが、enaで教鞭を執り、生徒たちと接していく中で「塾で教える」ということに生き甲斐を感じて、1991年に正式に入社しました。

Q 海外勤務で苦労したことはありますか?

もともとenaで働いてきましたから、海外で教えることはまったく問題なく、むしろ日本に比べると「教えやすい生徒」「素直な生徒」が多く、授業や生徒指導ではあまり苦労はなかったです。

ただ、海外赴任2年目からは校舎の責任者・現地法人の社長となり、「その校舎やその会社の顔となって全責任を背負う」ということには大きなプレッシャーを感じていたように思います(当時はまだ30過ぎの「若造」でしたし)。自分が赴任した頃は(恐らく現状からは想像できないほど)ロンドン校やデュッセルドルフ校は問題を抱えていたので、その意味では「苦労した」というよりは「無我夢中で走ってきた」といった感じです。

気が付けば、ロンドンも複数校舎に発展していましたし、我が「欧州」もドイツにとどまらず、2006年にはベルギーにも進出し、あの当時からは想像もできないほどの大発展を遂げたことに、ただただ感動しています。強いていうと、アメリカと違ってヨーロッパは多国家・多民族・多言語の集まりですから、校舎・会社を拡大していく上での言葉の壁、法律や習慣・制度の違いなど、難しさを痛感しています。

Q 海外での生活について教えてください。

もともと語学が苦手で、「自分は一生海外に出ることもないし、パスポートを持つこともないだろう」と思っていたほどでした。ですから、ロンドン赴任当初はとにかく言葉で苦労しました。そのうち言葉に慣れてくると、現地の人ともだんだん交流ができるようになり、徐々に生活が楽しくなりましたね。

独身時代はよく同僚と「パブ」に飲みに行きましたが、お店での現地の人との交流は今でも懐かしい思い出です。ドイツでは多くの時間を「家族」で過ごしてきましたが、社会の仕組みそのものが「家族単位で生活する」ことを基本に考えられているようなところなので、子どもを育てる環境としてはドイツを非常に気に入っています。

また、我が家は海外にいる以上は、現地の人と交わり、現地の生活習慣に馴染んでいくように努めていて、お陰で日本人以外の友人もたくさんでき、日本ではなかなか体験できないことをさせてもらっています。

日本に比べてこちらは時間の進み方がゆっくりしているので、確かに毎日忙しく仕事に明け暮れてはいますが、それでもとても「のんびり過ごしている」といった感があります。 日本にいた頃の自分にはまったく想像できないことですが、かなりヨーロッパに汚染されてしまったようです(笑)。

Q どんな人物に海外で活躍してほしいですか?

「自分のような人間でも、こうして海外で10年以上やってこれたのだから、誰にでもその可能性はある」と思っています。ただ「海外で生きていく」「海外で仕事をしていく」ためには、大切なポイントがあります。それは「自分をしっかりと持っている」ということです。「生きる上での明確な指標・哲学を持っている」と言ってもいいでしょう。

海外赴任当時に知り合った多くの日本人留学生たちは、自分の意見、自分の思い、そして自分の夢をはっきりと口に出していましたが、彼らの姿に非常に驚きと感銘を覚えました。
「何のために海外に行くのか」
「何を目標にして海外で頑張っていこうとするのか」
ということが、ある意味、海外での自分を決定するように思います。

自分の場合は仕事上、非常に厳しい環境がそこにあったため、無我夢中でやってこれましたが、これから海外に出ようとする人には、是非そういったことを明確に自身に問いかけて欲しいと思います。

あとは、何と言っても「自分は日本人だ」という誇りと自覚を決して忘れないことです。所詮、我々は現地では「外国人」です。だからこそ
「日本人として、その地でどうやって社会貢献していくのか」
「一市民としてどうすれば現地に認められていくのか」
ということを常に考えていくことが大切です。もちろん「現地の言葉に堪能であること」や「現地の生活習慣に適応できること」なども、大切な要件かも知れませんが、むしろそういったものは、誰でも生活していく中で多少なりとも身に付いていくものです。

時代は「世界に通用する人材」を求めています。情熱と大いなる志、確たる信念を持った21世紀の若きリーダー達にこそ、どんどん海外に雄飛してもらいたいと期待しています。

経歴

1986年9月、ena羽村にて時間講師。
1988年12月、ena昭島にて準専任講師。1991年6月、ena昭島にて専任講師。
1994年3月、ena昭島にて中学部主任。
1995年3月、株式会社学究社の現地駐在員としてenaロンドンに赴任。
1996年2月、学究社英国社長・enaロンドン校長・enaロンドン・ニューモルデン室長を兼務。
1997年2月、enaデュッセルドルフに赴任。学究社欧州社長・enaデュッセルドルフ校長。
2004年3月、enaフランクフルト開校に伴いenaフランクフルト校長を兼務。
2006年3月、enaブリュッセル開校に伴い、enaブリュッセル校長を兼務。
現在、学究社欧州社長・ena欧州事業本部長・enaデュッセルドルフ校長・enaブリュッセル校長を兼務