株式会社学究社 現場のナマの声



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海外需要を発掘せよ!

吉井亜紗子 GAKKYUSHA U.S.A.Co.,LTD.デトロイト校 教師

高校の時、1年間アメリカに留学した経験から海外で働きたいという夢を抱く。高校3年の時に通っていた塾の先生への憧れから、教育関係に興味を持つ。大学卒業後、学究社に入社。2年間の国内勤務を経て、念願の海外へ。


海外で働く力を得た国内での2年間

2年間のena国立校勤務、その後に赴任したena上海での2年間を経て、今はenaデトロイト校で教鞭をとっています。入社する前から海外勤務を希望していたのですが、2年間は日本で勤務。でも今思えば、ここで鍛えられたことが私の大きな力になりました。鍛えられる前の私だったら、海外では通用しなかったと思っています。

上海での試行錯誤が、私の幅を広げてくれた

早く海外に行きたいと思っていた私にとって、入社3年目での海外赴任はラッキーだったと思います。私のミッションは、中国への進出拠点となる上海校の立ち上げ。現地では、校舎もあり、スタッフもいたのですが、enaでの指導経験があるのは私だけ。入社3年目で「指導される側」から「指導する側・運営する側」になってしまったのは、正直、戸惑いましたね。
生徒の送迎バスの運転手や受付などは中国人スタッフ。文化の違いがあり、勤務態度なども日本とは勝手が違います。その管理にも気を配らなくてはなりません。
また、教師はすべて日本人スタッフですが、ほとんどが未経験の方のため、その指導も私の役目でした。年上の男性教師などもおり、自分のような若造がどのように指導すればいいのか、戸惑いもありました。そんなもやもやした気持ちを変えてくれたのは、上海で偶然出会った大学の同窓生から言われた「それをクリアできるようになれば、自分の強みになるんじゃない?」という言葉でした。自分がステップアップできるのならやってみよう、と思ったんです。そこで思いついたのが「全部まかせる」ということ。聞かれた時はもちろんアドバイスしますけれど、基本的に全部まかせるようにしたのです。すると、何も言わなくても自然に責任が生まれてくるんですよね。

ケタはずれの丁寧さが、海外でも通用する

最初は、生徒募集のために日本人学校の前でチラシを配ったり、日本人向けの雑誌に広告を出していました。でも、上海では目立ちすぎてしまうと、競合塾などの手前やりにくさもあり、広報は半年くらいでやめてしまったんです。
どうやって生徒を集めようか?と思った時、社長がよくおっしゃっていた「ケタはずれの丁寧さを」という言葉に立ち返り、とにかく生徒の満足度を上げることだけに注力したんです。授業のクオリティをアップさせる、生徒への個別フォローを充実させる、子どもの状況を保護者にとことん細かく報告する…。日本の教師経験で得たことを実践しているうちに、口コミで生徒が集まってきました!結果、広報も営業もしていないのに、2年間で校舎を四つに増やし、多くの生徒を集めることができました。やるべきことをやっていれば、自然と結果はついてくる。それを実感できたことがうれしかったですね。

アメリカ校は、日本文化を伝える場でもある

今年の3月に、上海からアメリカ・デトロイトへ赴任しました。アメリカの組織(GAKKYUSHA U.S.A Co.,LTD.)は20年以上の歴史があり、校舎自体もデトロイトで2校目のため、立ち上げという部分では上海ほど苦労はしませんでした。
でも、中国では日本人学校に通っている生徒がほとんどだったのに対して、デトロイトの生徒は現地の学校に通っている子が多い。日本語よりも英語が得意な子もいるし、何より「日本の文化」を経験したことがない生徒が多いんです。例えば「縁側」とか「牡丹」と言っても、何もイメージがわかないし、日本文学独自の微妙な心の揺れが理解できない。だから授業では、日本の写真をたくさんみせたり、日本で生活していくためのマナーも一緒に伝えてあげるようにしています。ここでは塾であると同時に、生徒が日本を感じることができる唯一の場所でもある。これは、日本や上海ではなかった発想ですね。
上海やデトロイトで感じた日本との文化の違い。苦労したと思われるかもしれませんが、私はその新しい体験が本当に楽しい(笑)。「教え子」もかわいいですしね。この仕事を始めるまでは、教え子がこんなにかわいくて、大事で、愛しいものだとは思いませんでした。これからも世界のいろんな場所で、たくさんの教え子と出会いながら、カルチャーショックを楽しんでいきたいと思っています。